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あなたの車の運転を主にゆだねよ 

あなたの車の運転を主にゆだねよ 

 ハガルはアブラム(のちのアブラハム)の妻サライに仕えた女奴隷。ある時、サライがハガルを大変いじめました。ハガルはこらえきれず荒野に逃げ出します。そこへ天使があらわれたのです。
「神さまは、あなたとあなたの子孫を守られる。心を強くして女主人の所へ帰りなさい。彼女のなすままにまかせよ。ハガルよ。大丈夫!」
 天使の言葉にハガルは感動。神様を呼ぶのです。
「エル・ロイさま!」
 エル・ロイとは、「私を見ていられる神」というヘブル語。彼女は、「ここでも、わたしを見ていられるかたのうしろを拝めたのか」と、自分に言ったのでした(創世記16章)。
 
 バック・ドライバーという言葉を知っていますか。自動車の後の席で、運転者に一々口ばしを入れる人。
 「あ、危ないよ。そら、言わんこっちゃない」
 と、口やかましい人のおかげで、かえって事故が多いのだそうですね。
 私たちの人生の車の運転者はだれでしょうか。それは神様。神様は私たちのために、あれこれと道を選び、気をつかって運転してくださる。ところが、これに一々口をはさみ、不平不満を並べたてているのが、私たちではないでしょうか。

 アブラムには子供がありません。しかし、神様は以前から、「お前にはたくさんの子孫をあたえる」と約束してくださっていました。サライも知っていたはずです。けれども、待ちきれなかったのです。
「アブラム、私の仕え女ハガルをあげます。あれに子供をうませなさい。私の子供にします。そうして神様のお約束を成就させましょう」
 うまい理屈!アブラムもうっかり乗りました。そして子供が生れると、サライはハガルを嫉妬し、にくむのです。そこではじめの話にもどります。

 アブラムもサライも聖書の中では信仰の人として有名です。しかし、このことに関してはあまりに愚かでした。ところで、ハガルは苦しみにあって、かえって神様を発見しました。エル・ロイ!

「すべての道で主を認めよ、
そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」(旧約聖書 箴言3:6)

 ー1981・3・23 テレホン聖書よりー
【1981.3.29週報「キリストの福音」掲載】






# by hioka-wahaha | 2022-02-19 13:24 | 週報「キリストの福音」

《聖書のことば》キリストに似る

《聖書のことば》聖句暗記コースE~1

キリストに似る

愛「わたしは、新しいいましめをあなたがたに与える、互に愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。互に愛し合うならば、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての者が認めるであろう。」(ヨハネ13:34、35)

 今週から12回にわたって、「キリストに似た者になる」という主題で、聖句を選びます。キリスト教は嫌いでも、イエス・キリストが嫌いだという人は無いのです。この慕わしく、尊敬すべきお方に、少しでも似ることが出来たら、どんなにすばらしいでしょう。そして、キリストに似ることは可能であるし、その方法と秘訣も聖書にのっているのです。
【1981.3.29週報「キリストの福音」掲載】












# by hioka-wahaha | 2022-02-11 17:38 | 週報「キリストの福音」

結婚!この聖にして美なるもの

結婚!この聖にして美なるもの

 このたび、H姉が結婚されることになった。お相手の兄弟は、旧約学で有名なS先生の聖書研究会の会員。この喜ばしいおとずれに私は神様のはかり知れぬ御恵みと御計画を感じて、心の底より感謝しています。
 そこで私は同姉に最高のはなむけと思って、彼女のために「結婚講座」をはじめた。これは今後、この教会で結婚する人々のため、また時々あるのだが、未信者だが結婚の司式をしてくれという人達のためにその予備講習にも用いたいと思っているものです。テキストはベテル聖研の「幸せな結婚」です。
 このテキストはベテル聖研総主事のスイガム博士の著作で、なかなかよくできています。アメリカの良い意味でのプラグマチズムが、実践神学の中でよく活かされていると思います。
 このテキストの要点を一、二紹介すると
①男性、女性の心理的特徴をよく理解せよ。
②自分には「愛」があるから黙っていても相手には当然わかるはずと思いやすい。これは危険!
③「愛」を表現せよ(女性に対しては特に)。テレないで感情や、自分の立場を気軽に表現する事。日本人は特にへただが、これを努力せよ。
 実は、基本的には信仰が要るのです。「自分は神の絶対愛によって許され救われているという深い自覚。この自覚より生じる自己信頼(セルフレスペクト)と相手への愛」、これは、キリストの十字架愛にふれなければ生じる事のない信仰ですものね。

 スイガム博士のテキストにもしつけ加えるとすれば、私は次の一項目を入れたい。
 「性生活の聖化」です。結婚は単なる共同生活ではない。性生活は結婚の重要な部分を占めます。これは、だれも知っている事ですが、だれもふれたがりません。しかし、性は決して信仰者にとりタブーではありません。性生活を神様にささげ、性を聖かつ美なるものとして神様よりもう一度受け取るというような、性の受容が必要です。
 中世風の禁忌主義も、現代風の官能耽楽主義(これは多くのポルノ的週刊誌でクリスチャンでさえ、実は影響されていはしないか)も排除して、神の前にあるすばらしい聖なる性の喜びがあるのだ、非常に具体的にあるのだ、という事を多くの方に知ってほしいのです。それではこの機会に、多くの方々の幸福なる結婚生活を祈ります。(釘宮)
【1981.3.22週報「キリストの福音」掲載】








# by hioka-wahaha | 2022-02-04 16:26 | 週報「キリストの福音」