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《どう祈ったらよいか》息でする祈り

《どう祈ったらよいか》六
息でする祈り

 今回見えられた韓国の牧師先生方の、その祈祷のしかたについて、多くのかたが異様に思われたかもしれません。第一の特徴は大きな地ひびきするような声、第二は異言、第三は神癒祈祷の際などの被祷者の体をゆすぶり返すような猛烈な祈り、第四は「シューッ」という烈しい息の吹きつけ、などでしょう。第二、第三についての説明は別の機会にします。第一と第四の説明を簡単にしましょう。問題は、息です。
 日本人の声の出し方は胸式呼吸です。故に大きな声を出しても、それは上ずった声か、だみ声です。声を腹式呼吸で腹の底から出すと、どっしりした重い声で交感神経を刺激して意識の深い所を目ざめさせます。
 ギリシャ語やヘブル語では、霊と息と(そして風も)同じ言葉です。霊を動かし霊をきかすには息の役目は大変重要だと私は考えています。イエス様が「聖霊を受けよ」と言って息を吹きかけたというのは理由のあることです。
 手裏剣のような短い鋭い息、長剣のような長い切れ味のよい息、これを声を出さず念をこめて射込むように祈る。これは前回までの声を出す祈りと違って、だいぶん高度な技法(?)と言わねばなりません。
【1980.12.14週報「キリストの福音」掲載】







by hioka-wahaha | 2021-05-12 15:36 | 週報「キリストの福音」
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