《聖書のことば》聖書暗記コースA~7 あなたの人生に奇蹟を 祈り「あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたにとどまっているならば、なんでも望むものを求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう」(ヨハネ一五・7) 一少女の言葉が、ある時、一瞬に青年の心をとらえ、その後の生涯を方向づけ、一生の活動エネルギーの源泉となる、というような「純愛物語」がよくある。(ダンテにおけるベアトリーチェのごとし) 聖書の言葉(その片言隻句でも)が、聖霊によって心にとびこんでくる時、そしてその言葉が、こばみがたい定着力をもってあなたの魂にとどまる時、あなたの人生におどろくべき奇蹟がおこるであろう。 (1980.5.18週報「キリストの福音」より) 聖句暗記のおすすめ(6) 五月一一日の主日礼拝の証詞の時間に、O姉はこう証ししました。「記憶力のまったく零にひとしくなっていたと思っていた私が、先生の言われるとおり聖句暗唱をしていたら、どんどん覚えられるようになり、今ではほんのすこしの時間で覚えられるようになりました。聖書の言葉は、まことの食物です。これを食べて、血と肉にしましょう」。 またS姉も言いました。「牧師先生が今、聖句暗唱を熱心に提唱されています。これには神様よりくる深い意味があるのだと思います。こうした教会の流れに乗って、スナオに実行すれば、それだけ得るものがあります。私は始めのうち、正直いってそれ程の効果を期待していなかったのですが、先生のおっしゃるとおりバカ正直に、手振り身振り詩篇を暗唱しているうちに、御言葉は血となり肉となり、私の全身全細胞が躍動しているような心地がしています。聖句暗記をぜひおすすめします。特に、体の所作をつける全身暗唱をおすすめします。」 〔注意〕聖句暗記を律法的におすすめしているわけではありません。これをしなければ救われないとか、信仰が成長せぬとか、そんな事は絶対にありません。 (1980.5.18週報「キリストの福音」より) 生、それは悪か ――私の信仰記(5)―― 釘宮義人 私の少年時代から青年期にかけて、二人の親友がいました。一人は安部君といって、胆力といい、とっさの判断力といい、交渉力、記憶力、すべて抜群。特務将校として平服でフィリピンに単身赴任、山下将軍の直属に入った、というきり、消息不明。今でも、どこからか、「よおっ」と現れてきそうで、私たちにそう思いこませている幻の怪物。もう一人は、荒巻君といって、これは女性的繊細さ、直感と詩情に富む天才児。彼は病を得て、父君の建ててくれた別府市山の手の別荘に、ばあやと二人で保養の生活。昭和十六年初夏の頃、私は彼を訪ねたのですが、その時、彼の様子がそれまでと一変していたのです。 「おい、人間はなぜ生きねばならぬのだろう。俺達は生きていれば生きている程、悪をおかす。今、死んでそれで、これまでの悪業がつぐなえるわけはないが、少なくともこれで悪業のピリオドを打つことはできる。人間は生きねばならぬ、ともかく生きているんだから……と、これを前提とする、生は善だという哲学ほど卑怯な考えはない。死こそ、善いことだ、こういう哲学が生れぬものかねえ」 私は、その時、彼の内面におこっている葛藤の深刻さに驚倒しつつも、少年期をまだ脱せぬ若者の無頓着さで、答えたのです。 「そのような死の哲学が出来上がったら君、死ということの性質上、論文など書くヒマも見えも気負いもない、その人は、即刻死んでしまうじゃないか」 その時、彼は黙っていました。そして私達は別れました。「おい、又会おう」。しかし、その夜、彼はガス管を引き込んで自殺したのです。 彼の深刻な罪悪意識は、彼を遂に死においやりました。私の最後の言葉は彼の自殺行を更にドライブ・アップしたことでしょう。 私は、その時まで少女趣味とも言うべき詩や小説をひねりまわしている文学青年でした。しかし、その時より、私は文学をすてました。生と悪と死の問題は、私の脳裏を四六時中離れませんでした。 罪意識のゆえに死をさえ選んだ親友のきびしい人生感覚が私を圧倒して、罪意識に苦しむというよりは、私は自分の罪意識の浅薄さに苦しむという奇妙なことになって来ました。当時は戦争の時代です。私は生と死、罪と救いの問題を敬遠して、非戦主義と平和論に頭を没入させました。一つの逃避だったのです。そうして第一回の記事のような事になるのです。 (1980.5.18週報「キリストの福音」より)
by hioka-wahaha
| 2017-04-30 22:00
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