私のうちに満ちみつるキリスト 「あなたがたの内にキリストの形ができるまでは、わたしは、またもや、あなたがたのために産みの苦しみをする」 (ガラテヤ人への手紙四・19) この聖句の中の「形ができる」という言葉は、イザヤ四四・2を思い出させます。そこでは、「形づくる」という言葉が胎児の成長のこととして用いられていたのでした。 イエス様は、ヨハネ三・3で信仰の始めを「新生」と呼んでいます。ところで、さきの聖句はパウロによって導かれたガラテヤ教会の人々にあてられたもので、彼らはすでに新生しているのですし、あれ程パウロから叱責されているとしても、決して「もはや捨てられた」人々ではありません。そこで、私たちは最初の新生とは異なる別の誕生(or胎児の成長)をパウロが願っていることを知るのです。 A・Bシンプソンは、こう言っています。「クリスチャンは、キリストにあってひとたび生れた。そして、もう一つ大事なことは、今度はキリストがあなたの中に生れることである」と。そうです。これがキリストの内住です。 これまで私はキリストの内住ということは分っているつもりでした。又、分っていたと言ってもウソではありません。(これまでのキリストの内住の信仰については、昨年の週報四八号より五一号までの「わたしの中に宿るキリスト」という連載説教を読んで下さい)ところでその後、妻の断食等を通して次々に信仰が開かれてきたのです。新しい神様の教えは、私にはおどろくべき事ばかりでした。その一つがキリストの個性的人格的内住です。 「御子は、見えない神のかたちであって……」とコロサイ一・15にあるのですが、これはイエス様がパレスチナ御在住の時のみの事でしょうか。いいえ、そうではありません、「すべての造られたものに先だって」(コロサイ一・15)生れて以来このかた、「罪のきよめのわざをなし終えてから、いと高き所にいます大能者の右に、座につかれ」(ヘブル一・3)ている今日に至るまで「御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿であ」(ヘブル一・3)るし、又、未来も永遠に神の本質の表現者として個性的に実在されることでありましょう。 れっきとした、神の子キリストの誕生として、私の中に生れ、その後、確固として私の中に定住して下さる御子!このことに目がさめたとき私の心には私の中に王国を造り、王の王として君臨して下さるキリストの姿が見えました。このお方に、私のすべてをささげ、彼の支配力の下におく時、「神は無秩序の神ではなく、平和の神である」(第一コリント一四・33)から、私の一切が神の尊い秩序の下におかれるのです。 このような王の王キリストの君臨をお迎えする玉座は、エペソ三・16、17によると聖霊により強められた内なる人の信仰です。この信仰により、キリストは私どもの心のうちに住むのです。 のみかは、「キリストには神性の充満が肉体化している。それであなたがたもキリストにあって神性に充満されるのである」(コロサイ二・9、10私訳)とありますから、私は「キリストのからだであって、すべてのものを、すべてのもののうちに満たしているかたが、満ちみちているものに、ほかならない」(エペソ一・23)と大胆にも信じられるのでありました。 今も個性をもって天界に、又、私のうちに生きておられるキリスト、こう書けば何も変哲もない昔ながらのキリスト告白だが、一月三一日を以て、私はすっかり変った感動をもって、これを言うのです。(一九八〇・二・二〇 釘宮義人) 〔附記〕参考図書 金田福一「キリストの内住」、ウォッチマン・ニー「霊の解放」、A・B・シンプソン「内住のキリスト」、メーベル・フランシス「聖霊に満たされてから」 (1980.2.24週報「キリストの福音」より)
by hioka-wahaha
| 2017-01-31 23:00
| 週報記事1980年
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