クリスマスをあなたへ 一、もう一度クリスマスを あの最初のクリスマスの夜、羊飼たちや、東の国の博士たち、又その他大ぜいの物見高い連中まで、その家畜小屋に集まってきた事でありましょう。そして、無遠慮に聞いた人もあったかもしれません。 「へえー、この赤ん坊が神様のお約束のキリスト様かねえ」 何分にも、その頭に金のリングは輝いていませんし、両親はさほど裕福そうでもないし、第一このきたならしい馬小屋で生れねばならないなんて…… しかし、ヨセフ様もマリヤ様も胸を張って誇りと喜びをもって答えたはずです。 「はい、この子こそ、キリストです」 時おり、教会に行くことすら、人にかくそうとする人のよい気の弱そうなクリスチャンに会うことがあります。そういう人を、イエス様は、「私もその人を天にて恥じる」と言われたのですよ。 かつて、あなたの心の中に輝いたクリスマスの星をもう一度たしかめてみましょう。祈りの不足、不従順、艱難の雲やきりで、その星がくもっていなかったでしょうか。あなたの魂に、もう一度イエス様の誕生を! 二、罪よりの救い主、キリスト 十一月のこと、弁天泊地で親子をのせた自動車が海に転落しました。運転していたお父さんはとっさに助手席のドアをひらいて小学校五年生の息子さんを押し出しましたが、ご自分は力つきて車の中で死んでしまわれました。痛ましい事故でした。このお子さんは、一生お父さんの愛と犠牲を忘れぬことでしょう。生涯彼の誇りと愛慕の的であることでしょう。 さて、私たちは地獄に転落する罪という自動車の中にとじこめられた子供に似ています。救ってくれるべき父親はそばの運転席にいません。聖書は、私たち人間を生れながらの罪人ときめつけています。これが聖書のきびしい処で、キリスト教の人気のないゆえんです。しかし、人間の実相に気がつくと、誰でも自分をおぞましい罪ふかいものと悟るでしょう。 この車に、私を救ってくれる神の子イエスを迎え入れましょう。神は私たちの罪の為に、罪を知らない方を罪とされた。この方のゆえに、私たちは救われます。父が死んで子供を生かしてくれたように、キリストの死は私を生かします。 このキリストを、今私の心に迎え入れること、これが今日只今のあなたの心におけるキリスト誕生です。 三、すべての人にクリスマスを ある雪の深い山奥に、クリスチャン医師を訪ねて、二、三日滞在したことがあります。彼は愛と犠牲心に富んだすばらしい人でした。夜おそくでも、危険な山道にでも、ストーブで暖まった家を後にして、ニコニコしながら出て行くのです。 「どうして、そんなにすばらしいことができるのですか」 と問うと、その医師は答えました。 「私の少年時代、危険をおかして生命をすくってくれた聖者ともいうべき老先生がいました。その方の幻が今も私を駆り立てるのです。 その方が、谷底の私の家に来て、死にかけた私を救って下さり、先生は雪の吹きだまりで足をすべらせて死んでしまわれました。私は先生のあとを追い、そしてこの村に帰ってきたのです」 キリストも又、天においてうるわしくたのしい父の神の御もとをはなれ、無残なこの地上に来られて(それがクリスマスです)私たちの為に死んでくださいました。 「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛しあいなさい」と主は言われました。 しかり、私たちも私たちのたのしい処をはなれて出て行き、世のすみずみにまで、私たちのクリスマスをおわかちしようではありませんか。(一二・一五夜 市民クリスマスにて) (1978.12.17週報「キリストの福音」より) ■
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by hioka-wahaha
| 2016-07-31 23:00
| 日岡だより
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