建国の理想 ◇昨日が建国記念日でしたから、建国の理想について、学ぶことにしました。 ◇建国の理想などというと、時代逆行じみるけれど、こういう事に反対派とみられるキリスト教界こそ、聖書に即した祖国愛の精神を鼓舞せねばならぬと思います。 (1978.2.12週報「キリストの福音」より) 一つの奇跡 「十字架と飛び出しナイフ」という本を読んだことがありますか。D・ウィルカーソンという青年牧師がニューヨークに出かけていって、暴力と麻薬常習の少年たちを神様に導く感動的実話です。 この実話をもとに映画が作られました。もうすぐ日本にもきます。主演は人気歌手パット・ブーン(すばらしい信仰の持主で、すでに「新しき歌」という本が出ている)です。この映画をつくる時、場面再現のため、わざわざスラム街に行って、ギャング対決にふさわしい地下のボイラー室を探し出しました。そこで撮影している時、著者のD・ウィルカーソンが訪ねてきました。彼はびっくりして叫びました。 「だれが、この部屋をあなた方に教えたのですか」 「何のことです」 「こここそ、私がはじめてギャングに出会ったまさにその部屋なのですよ」 (パット・ブーン著「日々の奇跡」より) (1978.2.12週報「キリストの福音」より) 我と我が家は主に仕えん(一三) 聖書研究会 伯父・徳太郎は五十余才のまだ惜しい年令で天に召された。ちょうど、二・二六事件の翌日でありまして、この人の死を聞いた東京の友人達はひとしく大分でも矢張り軍人たちの反乱があって、それで殺されたのであろうと思ったそうある。そう思わせる、一種国士型でもいうべき熱気多弁実行のクリスチャンでありました。 この伯父の主催する聖書研究会があって、私はしばしば出席しました。大体、小学校五年から中学二年ぐらいまでの年頃です。七、八人しか集まらぬ小さい集会でして、蔵書でいっぱいかこまれている部屋に集まるのです。一種言うに言われぬふん囲気があって、ガタガタ体にふるいが来るのです。話はむつかしくてさっぱり分らぬのですが、そのふるいつくような聖なる感動にひかれて毎週遠い道を歩いて行ったものです。 ルーツばやりに事よせて言うなら、私の霊的信仰の源泉はこのあたりにあったかもしれません。この集会をおわって、ホッとして近くの伯母(三好シゲ)の家に行くのですが、この伯母がまたしっかりした信仰の人、私の母の尊敬のまとでした。この家で従姉の作ってくれた煮豆でも食べながら楽しい日曜日の午後をすごしたものです。 (1978.2.12週報「キリストの福音」より) 地べたに書く ルターが言ったことがある。「私の頭の上に、すずめのふんが落ちても仕方ない。しかし、私の頭に、すずめの巣を作らせちゃいけないよ」。ルターは、悪魔のことを言ったのである▲世の中は進歩したもので、すずめのふんはともかく、飛行機や人工衛星が落ちてくる。これも、われわれ庶民の手では、どうにもふせぎようがないという意味で仕方がないけれど、多少抗議の意は表さずばなるまい▲特にソ連衛星の落下事件に対する世界世論で不思議なのは、人の国の上を勝手に通ることへの疑問が少しもないことである。ソ連が十数年前ことわりもなく人工衛星を打ち上げて以来、人々は科学の発達を祝うばかりで、自国の上空侵害については一つも抗議しなかった。いつか、自分の国も打ち上げたいと思ったからなのであろうか▲主は人の悪が地にはびこっておるのを見られ、人類一掃を図ってノアの洪水をおこされたという。今は地にはびこるどころか、宇宙空間にはびこり出した。主は再び来る、雲に乗って天にあらわれる、というのも審きは天より始まるのだという感なくもない。 (1978.2.12週報「キリストの福音」より)
by hioka-wahaha
| 2015-12-31 20:11
| 週報「キリストの福音」
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