キリストに似た人になれるか どんな時にも、動揺することなく、愛と喜びと勇気に満ちた心。そんな心を、持ちたいとは思いませんか。 積極的で、明朗で、てきぱきして、あたたかい。そういう人物に、なりたくはありませんか。 患難に処しては、ぐち一つ言わず、英雄的に耐える。八方ふさがりの時にも、口笛を吹いて出口を探っている。突然の破局にも逆上しない。そういう大人物に、もしもなれるものならなってみたい。―――とは思いませんか。 「汝らキリスト・イエスの心を心とせよ」と聖書(ピリピ書二・5文語訳)にあるのですが、もしキリストの心を、私どもの心に移しかえられるものなら、それが出来そうな気もしますね。 × 本誌十月十七日号の三頁(No.696「告白の信仰」)を、もう一度お読みください。ここには、大事なことを書いておきました。聖書の言葉は神の言葉であります。神の言葉は神の心であります。神の心はイエス・キリストの心であります。聖書の言葉をして、あなたの心を占領せしめなさい。そうすれば、あなたの「すべての思いをとりこにし、あなたをキリストに服従せしめ」、あなたの心を、キリストの思いでみたしてしまいます。そして、「心の深みまで新たにされて神にかたどって造られた新しき人を着る」ことができます。それは正しく、私たちの中に、「キリストの形が生れる」という事であります。 (これは一挙にできる事ではありません。人が、罪ゆるされて神の子としての国籍を得るのは、悔改めの時の一瞬の事ですが、神の子らしく成長して、キリストに似た性格と品性を得るのは漸次の事であります。) (1976.10.31「キリストの福音」より) 子どものしつけ方教室) (連載おわり) 「命がけで育てる」 最初、子供のためだと言って商売をはじめて、その後商売がいそがしくなると 「母ちゃんはこんなに忙しいのに。お前あっちに行っときッ」 そう言って、千円札をポーンとやる人がいます。こんな風に育ったら、ひどい非行に走らぬだけでも、感謝せねばなりません。 それかと言って、あまり家にだけとじこもっていても、世間知らずの独りよがりな奥さんが出来上がってしまうようですから、家事を第一に考えての上での共稼ぎやパートをされるのがよいかと思います。 反抗期の頃の子供の育て方は実にむつかしい。その時期をうまく通過しているようでしたら、これは子供の出来がいいのであって、全く神様のおかげ。決して親のこちらが出来がいいのではないのだ、という位の心でいましょう。全く、ありがたい事です。 もし、子供の様子がおかしかったら、よく祈って対処を考えなさい。対処は恐る恐る、遠慮しいしい、物わかりのよい親の顔をしてやってはいけません。思い切ってやりなさい。子供を育てるのは親の大業、第一の任務です。大人物に育て上げれば他のどんな大事業をしたのにもまさるのですから。 大体、みんな子育てを片手間にしすぎるのです。テレビを見ていて、子供の問いかけに気づかないなどというのは、親の失格です。子供が悪くなったら(体でも同様ですが、心や行動の時は尚更)、二、三週間断食祈祷してでも、決死の覚悟で子供の心を正しい方向にかえさせて頂く。そのくらいの熱心さがいります。そういう熱心と真実をもってあたれば、それに気づかぬ子供はありません。 そうです。子育ては、親が生命をかけてやって当然の、又やり甲斐のある事です。 (1976.10.31「キリストの福音」より)
by hioka-wahaha
| 2015-05-31 23:00
| 週報「キリストの福音」
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