賛美の力 大いなる会衆の中で、 わたしの賛美はあなたから出るのです。(詩篇二二・25) 先日訪問しました韓国の純福音中央教会では日曜礼拝を一日四回行いまして、一回の礼拝出席者は約一万人です。あのドーム型の大会堂で、一万人の会衆が集って、そこでいとなむ礼拝は実に壮観です。すばらしいよりぬきの管弦楽団と七十名程の聖歌隊で奉仕される賛美の声は、私たちを圧倒しました。 ところで、前日私ども日本からの参加者に礼拝の中で賛美をうたってくれないかという話がありました。みんなウカツに了承して、礼拝に出席しましたが、実際に出席してみるとかよわい日本人の声では(さんびでも祈祷でも韓国人の声は堂々としていて厚みがあります)とてもではないが恥ずかしくて顔を上げられないだろうという気がしました。幸い時間の関係で、歌わないですみましたので、ホッとしました。 しかし、これは人間の智恵で「せっかくすすめられているのだから歌おう」とか「韓国に来て、一度くらい、公衆の前で歌っておこう」とかシャバ気で考えているから、逆にきおくれもするわけです。 最近の、私どものはしゃぎすぎの賛美の声に批判もかなり多いのですが、勿論、人間の思いつきや気分高揚策にうたっているのであれば下の下の下劣な事です。どうか、神の側より与えられる賛美の声でありたいと思います。大会衆の中で、たった一人のかぼそい声でも堂々と歌える賛美は、そういう神よりの歌であります。 (1976.9.19キリストの福音」より) 子どものしつけ方教室) (10) 子供には真剣に接せよ 教会学校は、むかしでいう日曜学校です。正直言って、私どもは教会学校については、ほとんど素人でした。牧師だけは、戦前の教会に連れて行かれて、むかしの日曜学校を経験していました。しかし牧師である私(釘宮)は、日曜学校についてあまりよい印象をもっていませんでした。 猫なで声で子供を扱う教師がいやでした。信仰が形式的で、本当には信仰をもっていないらしい教師がいやでした。(おそろしい事に子供の目にはそれが分ります。口先だけの祈りが、本当の祈りでない事ぐらいすぐ判ります)。教会学校は余程気をつけないと小型の偽善者を作ります。又、最近の親御さんも御自分は偽善者をにくみながら(クリスチャンがしばしば偽善者と言うて批難の対象になります)、拝自分の子供だけは偽善者でも何でもいい、見てくれだけでも、まとまりのついたヨイ子にしあげたいと思っています(言いすぎかもしれませんが私をも含めての反省です。私も四人の子供の親でした、誰おとらずそう願っていましたね)。 けれど、本当に子供たちを「教育」しようと思えばイノチがけの事になります。猫なで声や、きれいな演技ではすまされません。そこで、今考えて、やっている事は 1.祈りと信仰をもって指導する。 2.少々へたでもよい。子供の分らない大人の言葉を使う事もあるだろう。ただ真剣にやれ。大人が、こんなに真剣に語り迫って来たことはないという、真実心を示せ。 3.自分の生きた体験を語れ。人のお話しではない。生きた体験を語れ。 正義と愛と祈りの生活が、平々凡々たる人間我々に可能である事、それが歓喜と自信と平和の生活の基盤であること、その証言を子供の前にも真実こめて語る事。 みなさん。子供の前で茶化した生煮えの態度はいけません。真剣な姿を見せる事です。(1976.9.19「キリストの福音」より)
by hioka-wahaha
| 2015-04-30 08:18
| 週報「キリストの福音」
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