イエス様は癒し主
私の癒しの信仰の推移(つづき) ともあれ、こうして聖書だけが頼り、人間的にはどこにも頼るものがない。 こうした神癒信仰をたった一人で守り、推進したことは、今になっても感謝、多少とも誇りを感じるのを主は許してくださると思う。 また、妻がその私の信仰姿勢に従ってくれたことを、今も感謝している。 というのは、ちょうど妻が婦人科の疾患を覚えて、医者に行ったらしい。そして「手術を受けねば危ない」と診断を受けたという。 妻は私に黙って隠れて医者に行ったことを詫びた。そして「手術を受けなさい」と言われたことを告げた。 私は深刻な思いだった。そして言った。「あんた、私と結婚したことを御旨と思って我慢してくれ。死なねばならぬのなら、申し訳ないが、死んでくれ」と頼んだ。 妻は納得したが、ただ残る子どものことを思い泣いたという。 その頃、私はあるビルの一室を借りて集会をしていた。十人ほど集まっていたか。その集会で私は神癒説教もしばしばしていた。それを聞いて、「私にも癒しの祈りをしてくれ」という人が出てくる。 これも怖かった。たとえば、今もよく覚えているのがK姉である。 ともかく盲腸炎だという。「二人の医師に三べん診てもらったが、盲腸炎に間違いない。ぜひ手術しなさい、と言うんです。先生、お祈りをしてください」 まだ、国民健康保険が始まっていない頃です。今だったら、手術が怖いから「祈ってください」という方が多いのです。 しかし、当時は医者に行って手術を受ければ多額の金がかかる。そういう時代です。だから、まず釘宮先生、祈って病気を治してください、というわけです。 貧乏な病人は牧師に行くしかない。牧師も必死です。祈って治らなかったら、死ぬのです。盲腸炎ですからね。 K姉ご一家は、ある旅館の一室を間借りしていた。そこに行ってK姉を見た。枕元に薬の紙袋があり、頭を患部に氷嚢がかぶさっている。 私はその氷嚢を取り上げ、薬をその紙袋ごと、火鉢に捨てた。そして「神様、よろしくお願いします」と祈って家を出た。(当時の神癒祈祷はその程度である、迫力はなかった。それでも祈りは聞かれた。祈りの声が大きければ聞かれるというものではない) その家を出ると、道が坂道だったが、その時の様子を今も思い出すことができる。「もしK姉が死んだらどうしよう。自分は警察行きだな」、と思ったものである。 つまり、K姉のことより、自分のことのほうを心配している。この私の心の忌まわしさに私はがっかりした。私は本当に汚れはてた人間だなあ、と情けなく思ったものである。 ところで、私は心配しつつ三日たった。そしていつものビルの一室の集会を開いているとき、突然、扉が開いた。 「センセーイ、盲腸炎が治ったア」 と声がする。見れば、あのK姉である。彼女は絶叫する。 「センセーイ、盲腸炎が治ったア」 あのK姉が両手をあげて叫んでいる。私を含めて信者さん一同、総立ちである。そして私は叫んだ。 「皆さん、まさに主は癒し主だ。皆さん、病人を連れて来なさーい。どんどん、神癒集会をやろう」 私は血眼になって叫んでいた。 そうして、数日して、乳癌の女性が来た。祈ってあげた。その乳癌は一週間で消えた。 その次の日は、病気ではなかったが、ある男性、父親が家族のなかで喧嘩になって腹を立てて家を出て行ってしまった。 「先生、父を家に戻してやってください」 ともかく祈ってあげた。ちょうど夕刻の七時だった。その翌日、「父親が帰ってきました」と報告があった。 聞けば、その父親は家を出てから小倉に行き、小倉駅のベンチに寝ていたが、昨夜の七時頃(ああ、七時頃!)、「やっぱり、家に帰ろかなあ」と思い立って、翌朝の一番列車で帰って来たのだという。 バンザイであった。神様に心から感謝した。私の心が少々驕ってきたのも事実である。それから、いろいろ失敗や試練も起こるが、そのことはまたいつか、お証ししたいです。(2008.4.12)
by hioka-wahaha
| 2012-12-18 23:50
| 2008「イエス様は癒し主」
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