大胆に祈りましょう!
昨日の土曜日の朝だったが、早天祈祷の座で日課の聖書箇所を開くと、以下の二箇所だった。 アモス書第3章8節の「獅子吠ゆ、誰か恐れざらんや。主なる神、語り給う、誰か預言せざらんや」。 また、ヘブル書第3章7節の「御霊の言える如くせよ」。この二つの御言葉で、強く思い出したことがある。 それは、戦時中に非戦論を語り始めた状況である。 私は神様に強く押し出されて、教会の青年会や、自宅に訪ねてくれる若い人たちの前で、私の戦争に関するトルストイ流の非戦主義を語らざるを得なくなったのである。 私は決して気の強い大胆な人間ではない。しかし何者かに押されて語らざるを得なくなった。そして、一度語り始めると、さらに気迫を込めて断言口調で語ったことを思い出す。 とは言え、それでも、徴兵検査の場で、「いいえ、私は兵隊に行きたくありません」と検査官の将校の前で余程言いたかったが、ついに口を開くことが出来なかった。そんな臆病者の自分に対して非常に口惜しかったことを覚えている。 * 今、日本で「平和」を語ることは簡単です。戦争中のようにどこからも文句は言われません。しかし、平和の声は弱いですねえ。これは、もっとキリスト教が強くならねばいけません。 日本でキリスト教が強くなるための具体的第一の道、皇室の方々に多くのクリスチャンが生まれるよう祈りましょう。天皇様、皇太子様、はじめ皆さんに伝道する道はないのでしょうか。ともあれ、まず祈りましょう。皇室にクリスチャンが一杯生まれること。 美智子様はクリスチャンらしいですが、美智子様が大胆に「私はクリスチャンです、クリスチャンは素晴らしいです」と信仰告白できるように応援の祈りを日本中のクリスチャンがするといいですね。 さあ、今日から祈りましょう。天皇様ご一家が皆様洗礼を受けられるように、祈りましょう。 こんな愉快な日本宣教のアイデアを皆さん送って下さい。どんな祈りでも聞かれます。大胆な祈りを神様は喜ばれますよね。《く》 今週から【過去の週報より】というシリーズを始めます。さまざまな形の週報様式の発行物に載せられた釘宮義人牧師の短い文章を集めてみます。その一部はすでに「こうすれば信仰がわかる」(マルコーシュパブリケーション発行)に収録されていますので、釘宮義人牧師随想集②ともいうべき文章録になると思います。 【過去の週報より①】 (1971.2.14~1971.7.18) 主イエスキリストの弟子兄弟団大分福音集会「週報」1号から21号まで。ただし20号21号は「集会だより」というタイトル ■一九七一年二月一四日 <平安> 人は神につくられたので、神に帰るまでは平安を得ない、とアウグスチヌスは言った。人の真実の平安は金にはよらない。地位にもよらない。学問や芸術にもよらない。 肉体の休息は、あるいは温泉や療養で得られよう。精神の安らぎは、あるいはマイホームや催眠療法に得られよう。しかし、本当の魂のやすらぎは、神の御フトコロに帰るまでは得られないのである。この我らの最終の帰着地を、賀川豊彦は「永遠の乳房」と呼んだ。神を母性原理で捉える東洋人らしいすばらしい表現である。 <聖なる息吹き> 聖書をよむとは、この聖書に貫流する神の極限のリズムをよみとることである。聖書の文字づらを這いまわることではない。この聖なるリズムこそ永遠者のことばである。聖霊の息吹きである。この聖なる息吹きに我らが身心の内側を貫通され、我らのすべてが聖なる震動に生かされるとき、我らはまことに神の聖徒である。 先週の主日、Kさんの祈祷のように途中で音質が変わってきて霊味をおびてくる。(あれは悪くすると神がかりの低い霊にとらわれやすいので注意を要するが、恐れることは無い。徹底して神の聖と真実を求める魂には悪霊もどうしようもない)。ああいうように、私どもの声、肉体、為すわざのすべてに、神の干渉波があらわれて、私ども聖化することを、我らはひとしく切望しよう。 ■一九七一年二月二一日 <詩篇について> 詩篇は小さな聖書である、とルターは言った。詩篇は教会堂の窓に似て、聖徒らの信仰生活の内奥の秘密がかいま見えるのである。 詩篇は日本の多くの詩に似て叙情詩である。イリアッドとか神曲とか失楽園のような大叙事詩は日本人もヘブル人もにがてらしい。 詩篇は人生の経験うすく屁リクツの多い青年時代にはあまりよく味わえないようである。人生の哀歓をなめつくし、信仰の闘いを多く闘いぬいてきた聖徒にとり、詩篇はまたとない共感の書となる。ルターは法王庁との戦いに身も魂も食いちぎられそうになったとき、多分詩篇は彼の最も身近な宝となったであろう。 <イザヤ書第四九章一~四節> これは無名の預言者第二イザヤの詩です。この箇所は旧約聖書中、最高峰といわれる「主の僕の歌」の一つです。 若い日々、私はこういう預言を自分のことのようにきいた。 「世にありて真理を知らば我もまた一小預言者とならざるを得ず」 と歌ったものです。 当時たしかに自分を神の鋭利なる剣に擬して、「おれは日本をつく」と泣いて誓ったこともあったのです。日本のために諫死しようと思ったこともあったのです。ああ、ああ、私も今は鈍刀になってしまったなと、なげくことしきりです。 しかし、詩篇九二の一四ではないが、「年老いてなお実を結び、いつも生気にみち、青々として」生きることを主に祈誓しましょう。キリストの生命にいかされて、そのことが私に実現することを感謝したい。
by hioka-wahaha
| 2010-10-26 14:19
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