信仰の第一歩(2)
キリスト教の信仰の第一歩は「義認」の信仰です。「義認」とは罪人が信仰により「義人」と「みなされた」(ローマ4:3ほか)ことであります。この「みなされた」という言葉は新改訳聖書の翻訳でありますが、私たちの慣れているのは「認められた」という昔ながらの訳です。この「みなされた」という訳語は非常に新鮮な感じがします。意味はほとんど同じなのでしょうが、罪人を義人とみなすのだぞと、天下に大いに宣言しようとしている勢いを感じます。さて、 私たちの信仰上の実際問題として考えてみたいと思います。「義とみなされた」という義認の確信を得た時、私たちの心にははち切れんばかりの喜びが与えられます。 黙っておれません。罪からの解放の喜びを周囲の何人にも語らずにはおれません。これは伝道力の正に源泉です。義認の信仰は即伝道の勢いを生みます。 「私はキリスト様によって救われました」と、会う人毎に告白し伝道せずにはおられません。この信仰の第一歩、回心の第一歩である義認の信仰を、回心者の胸にしっかりと植えつけるのは聖霊様です。 信仰の確かさは入信の確かさに負うところが大きいのです。その土台の上に堅固な教会が建て上げられることを主は期待されているのだと信じます。《く》 (以下は1969年10月発行「我ら兄弟」創刊号より) 【日記】12(1969年) 主のおきては完全である。私たちはパウロ的表現によって律法を指すことになれているので、おきてというものを低次においてしか見ないくせがある。しかし、パウロがキリストの律法と呼び、ヤコブが自由の律法と言ったように、律法はキリストにおいて完成され、律法本来の力を取り戻されたのである。 故に主のおきては完全である。おきてとは主の義、法則、リズム、統制、秩序である。主の道、真理、徳である。このおきてに帰ろう。その時、我が魂はよみがえる。生命を失いし我が全身全霊に生命が生きかえってくれる。それは、私が主のおきてに帰るからである。主のおきてに帰る道はただ一つ、キリストの血による。 主のあかしはたしかである。主は直接、我が魂にあかしし給う。聖書をとおし、人をとおし、自然をとおしても示される。しかしやはり直接である。直指人心である。そのあかしこそ、人を賢くする。 本を読むひまもない。そのなげきはよそう。本を読まず、知識におくれ、無学者になろうとさしつかえない。主のあかしこそ私を賢くするからである。 主よ、ありがとうございます。 このみ言葉を賜り感謝します。 あなたの賜る英知で、残る日々生きぬきとうございます。 9月8日(月) 早朝、いのる。 23才の回心以前のことはさておき、それ以後のしもべの眠れる魂、サタンと妥協せし行動、まやかしの生活、偽れる伝道の一切をざんげして祈る。 詩篇一九の七 「主のおきては完全であって 魂を生きかえらせ」 主のおきては完全である、そのおきてが私の内に完全に生かされねばならぬ。主のおきてを完成したもうキリストの御霊に順って、主のおきてを我らの内に完成させよう。私が主のおきてに完全なるとき、私の魂は生き返りリバイブして、日本列島大リバイバルの火種になることができよう。 「主のあかしはたしかであって 無学なものを賢くする」 故に、私もまた、私の内にあたえられた主のあかしを確固たらしめ、私の主への証しも確かたらしめよう。その時、無学な私も賢者になり得る。 お訓えたまわりし主に感謝する。 (終わり) (※以上は1969年の文章です。) (以下は1971年12月発行「我ら兄弟」第3号より) 〔巻頭言〕 かくれキリシタン ある古文書が大分県野津町で発見され、現在「野津キリシタン記念館」(館長・平山喜英氏)に保管されている。正光寺という寺の和尚が切支丹の縁故者の死に際し、死骸を土葬にふしたという臼杵藩への届出書の控らしい。文中、この死人の伯父に当たる分右衛門なる人が「新切支丹」であったことが明記されている。これは徳川時代の元禄の頃になってもまだ切支丹への改宗があったことを示している。 最近、遠藤周作の小説などでかくれ切支丹のころびが話題を呼んでいるが、実情としてはかくれ切支丹へのころび(?)もあったのである。前述の分右衛門なる人は多分「新切支丹」に改宗して、そして捕えられて処刑されたのであろう。その縁故者であるというだけで、この文書の本人は死んだのちも五人組の立会のもとで塩漬にされ、あとで藩の役人の検分を待たねばならぬという悲運に見舞われている。 親類縁者を巻き添えにしてもいい、かくれ仲閒に身を投じていこうとするものの、きびしい息づかいが、この古文書をつたって今も私どもにひびいてくる気持がする。時流に身をまかせ長いものに巻かれろといういい加減な気持が「天皇制」や「官僚主義」を育てる母体になってしまう。人ごとではない。「帝国主義」は我らの内に活きている。自分が充足すれば、人の物までも欲しくなる私どもの中に。そういう人間の群の中に生きて、ひっそりかくれて、自分の良心を目ざめさせている人々。少数のそういう人々が次の時代を作っていくのだと思う。 少数の「かくれ×××」よ! ころんでもころぶなよ。叩かれて、おどされて、ころんでも、ころんだ心の中で、かくれたもう一人の自分を大事にしようではないか。ころんでは内にかくれ、ころんでは更に内にひそみ込んでいく。再次元への「かくれ浸透」こそ、新しい迫害の時代での「ころびと改宗」の道かもしれない。 小さい信仰者の信仰は日々にこわれやすい。こわれても尚かつ「かくされ」ている信仰を我々は再発見したい。 (コロサイ書2:3、3:3、列王紀Ⅰ19:18) (この項終り) (※以上は1971年の文章です。)
by hioka-wahaha
| 2010-06-15 14:16
| 日岡だより
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