No.229 天国の宴をここに… 2006.5.21

天国の宴をここに…

 この4月から5月にかけて、高齢の姉妹がたを天国にお送りすることが多かったのです。まず永井明先生のご母堂永井ミツメ姉、4月22日だった。なんと101歳のお年、眠るように主の身元に帰られた。次は別府の永野先生の奥様、友子先生のご母堂、成田昌子姉、5月9日にハレルヤ、ハレルヤと叫んで召されたという。お年は82歳でした。そして5月14日、私たちの親しい福田吉子先生のご母堂山口ミツ姉、90歳と199日のご生涯を静かに終えて天に向かわれたのです。
 山口ミツ姉は1995年に私の司式でバプテスマをお受けになっています。その関係もあって、ご葬儀には私が告別説教の大役を頂き、鳥栖古賀町集会の会堂でご奉仕できました。これも最後のお勤めとして感謝でした。
 お聞きしてみますと、どの方々の場合も遺族の方々が「お淋しくなりましたね」などと挨拶を受けると応待に窮するそうです。「どうもね、淋しくないんですよ、却って嬉しいくらい」。クリスチャンではない山口ミツ姉妹の三男、四男の方が来ておられたが、この方々もそう仰有る。成田昌子姉の場合もそうだったに違いないと思います。永野先生ご夫妻と話している時の、そのお喜びの雰囲気で分かるのです。
 クリスチャンの葬儀とは、天国への凱旋門であります。歓呼してお送りできます。さらに、私たちは天国の喜びを先取りして、ここに先に行かれた姉妹たちを、目には見えませんが、ここにお迎えして天国の宴を張る、そのような葬儀を営みたいとも私は語ったことでした。感謝一杯です。《く》

 
成功・幸福哲学と信仰
            ―母の日聖会後報―
 
 今回の「母の日聖会」はやや変則的だった。5月13日の夜は第1回のセッションだが、開会聖会という雰囲気ではなく、少々固めの知的セミナーにしたのである。題して「積極・幸福神学」の由来。
 こういう由来というテーマを私は誰からも学んだことはない。私のひとり合点である。私の個人的経験をとおして説明した。それをもう一返ここで書いてみたい。
 つまり世間に流布される「成功哲学」というもの、古くは生長の家の谷口雅春氏を大転換させたホームズという人の「人は思ったとおりの人になる」という提唱が雅春先生の自叙伝に出る。これはエマーソン以来のアメリカ人らしい楽観主義だと思う。
 私が初めてふれたのはナポレン・ヒルであるが、戦後になると、ブリストルの「信念の魔術」や、デール・カーネギーの「道は開ける」等、おいおいこういう本が殖えてくる。
 そのうちに、衝撃的な本がでます。ノーマン・ヴィンセント・ピールの「積極的考え方の力」です。ノーマン・ヴィンセント・ピールは牧師ですから、聖書の言葉を駆使して「積極的考え方」の神学を説くわけです。日本のキリスト教世界には隠然たる衝撃を与えるかと思えましたが、そう簡単にはまいりませんでした。
 しかし、遂に日本のキリスト教界に革命的な時が来る。それは韓国のチョー・ヨンギ先生の来日です。まだ1980年の以前だったと思いますが、はっきり思い出せません、チョー先生が伊豆の天城山荘に来られた。この聖会で、「積極、大胆、すでに得たりと信ぜよ。イメージするんですよ。信仰の言葉を舌に乗せるんですよ」等々。
 こうした説教を日本の牧師の頭上に叩きつけた。私にしてみればよく知っている実践理論ではあるが、先生は実際に奇蹟的効果をあげているのですから、私も興奮させられます。並いる全国から集まった先生がたも顔を紅潮させて聞いていた。(チョー・ヨンギ牧師の説教は、例の「三拍子の祝福」ですが、この信仰哲学が韓国に「繁栄の神学」を湧きあがらせるきっかけになったのかもしれません)。
 上記の中でちょっとふれましたがイメージ祈祷をはっきり打ちだしたのは、やはりチョー先生だったのでしょうか。その後、アメリカではサイモントンという人の「癌のイメージ療法」というのが始まります。
 また「セルフ・イメージ」(自画像)という言葉も市民権を得てきました。これは確か、シカゴの整形外科医のマックスウェル・マルツの言い出したことだったと思います。
 ポール・J・マイヤーのSMI、成功動機付けの通信教育でしたが、万代恒雄先生が協賛しました。「目標設定は人生成功の秘訣」というキャッチフレーズ、あるいは「あなたの中の巨人を目覚めさせよ」等、日本の実業家筋に大きな影響をあたえたと思います。
 田中信生先生の「積極前向き肯定的の信仰」のカウンセリング説教も効果抜群で、こうした傾向にはすっかり教界での抵抗が無くなり、常識化してしまいました。こうした新しい唱導で百花撩乱とまで言いませんが、キリスト教世界にも様々な実技が花咲くのです。
 最近は「あなたの口で言うとおりになる」等の出版が滔々とキリスト教界にあふれている現状であります。小さいことですが、私の「笑えば必ず幸福になる」もその一つです。
           *
 以上は母の日聖会の第1回の集会で講義した内容でした。要するに、一般の世間に通用する成功哲学などといったものがキリスト教のなかに取り入れられて、信徒の皆さんの信仰向上のために非常に役立ってきたということを話して、今後も積極的に吟味採用しよう。かつ、最近起こってきた斎藤一人さんの「良い言葉を使おう」や、五日市剛さんの「ツキを呼ぶ言葉」や、ごく最近の「なりたい自分日記」という手法も紹介したのでした。
 ところで翌日の第2回聖会は主日礼拝でもある。当然、説教は牧師たる私の責任だが、たまたま大阪の囲碁将棋盤のめぐみ堂の社長、西本誠一郎兄が当教会に来ておられた。急遽、同兄に講壇に立ってもらった。私のいわゆる「事業を活かす信仰」の実際を語ってほしかったのである。これが良かった。
 西本兄が事業を大成功的にやって行きながら、伝道も更に熱心に、爆発的にやってきた、その火の吹くような証しをしてくれました。延々90分!
 上述した「成功哲学」の神髄というべきか、そうした、積極、大胆、前向きの生き方。自分の人生の目標を設定し、紙に黒々と書く。それを壁に貼って毎日声をあげて大声で読む。私がいつも言っている方法論を確実に馬鹿正直に実践をして、しかも効果がこの方の人生に大きく実現している。並なものではない。私は本当に感動しました。
 私は当然、昔から知っていたし、多少とも実践してきたことです。しかし、これほどの体現者を実際に眼の前で見ることは嬉しいことでした。
 私が前夜に述べた「積極・幸福哲学のキリスト教への受容」といった講義のすべてを、そのまま実証した人物のお出ましですから、驚嘆します。皆さんも興奮しました。そして、この日の午後の聖会第3セッションは私の短い奨励のあと、会衆のみなさんの反省や今後への希望、というよりも牧師たる私への期待、私の欠点も遠慮せずに言ってください、と円陣を作っての座談会を営みました。ここで牧師の私にたいする率直な意見、どんなものが出たでしょうか。それは、これからのお楽しみです。《く》

〔あとがき〕
本文にも書きましたが、西本誠一郎兄にお出で頂いたことは最大の喜び、また収穫でした。福音の喜びと力を体いっぱいに表現する人として、もっと多くの人に紹介したいです。▼「なりたい自分日記」を早速実行されている方のご報告あり、感謝でした。《く》
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by hioka-wahaha | 2006-05-23 11:47 | 日岡だより
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