No.749 あなたがたは地の塩です/時事雑感2題 2016.5.22

あなたがたは地の塩です

「良い塩も、塩けをなくしたら、だいなしです。味つけの役に立たなくなってしまいます。だからあなたがたも、塩けをなくさないように、よく注意しなさい。そして、互に仲むつまじく暮しなさい。」

これはリビングバイブルによるマルコ福音書九・50の御言葉です。
塩はものの腐敗をとどめ保存の為の良き化学成分であるのみでなく、料理の味つけになくてはならぬ調味料です。しかしからすぎて、人との平和をこわさぬよう、また人との友和を考えすぎて塩けのぬけた人間にならぬよう、とのイエス様の尊いご注意です。
 (1978.5.21週報「キリストの福音」より)


時事雑感

五月九日、仙台高裁で七年前の全日空機と自衛隊機の衝突事故の判決があったのですが、「自衛隊の教官であった隅一尉は有罪、訓練生市川二曹は無罪、全日空機に過失の証拠なし」と。この判決に全日空機長の未亡人は「無罪なんて絶対許せません。百六十二人もの人命をうばっているのですから」と言ったと新聞の記事。こういう記事は新聞記者も月並な文章をかきがちなものとはいえ、二社の新聞に同様な報道があるので本当かもしれぬ▲無罪の判決に被害者の「許せません云々」という言い分は無実再審の時などよく聞かれる言葉だが、口惜しさのほこのむけ先をあやまっていると思われます。冒頭の全日空機事故の判決は一応妥当な判決に思われます。軍隊組織の中での訓練生が教官の指導通り行動していて、その結果を罪に問われてはたまったものではありません▲百六十二人の犠牲の責任は航空行政や自衛隊の訓練計画にあるのですから、公憤はそちらの方にもっていくべきです。ともあれ、日本の判決報道の中で被害者の方が加害者(あるいはその被疑者)を許し、かついたわるような記事にお目にかかった事がない。そういう事実がたしかに一件もないのかもしれないし、あるいは又、取材する記者の側の既成概念にそういうものがあって、怨念いっぱいの表現しか聞き出せないのではないかとも思えるのです。どうでしょうか。
(1978.5.14週報「キリストの福音」より)


時事雑感

時の権威の為したこと、為していること、為そうとしていることが、誤っている、罪であると確信するとき、それを直言し反省を求め、それを中止するよう運動することは正しい事であります。法理論や社会的常識はともかくとして、クリスチャン道徳として、それは正しいと思います▲しかし、その考え方が激化して、権力そのものを無視したり倒そうとして運動が暴力化してくるとき、つまる処、行政的秩序も司法的拘束もすべてを悪とみなして抵抗しますから、一般民家・市民・公共施設に危害を加えてもテンとして恥じなくなります。これが赤軍派やイタリアの赤い旅団のやり口です。そして最近の成田空港反対派のやることも、これに似てきました▲「石も投げれないようなものは来るな」等、成田反対闘争の委員長・戸村一作氏は同志集めのアッピールで言っています。同氏はクリスチャンであり、まじめな人であるだけに、残念な事です。これは、革命は正義であり、革命は鉄砲で実現する、と信じている毛沢東の信念であり、クリスチャンの考え方ではありません▲剣で勝つものは剣で負けます。本当の革命はキリストによる霊的革命が第一に必要です。世と世の様は過ぎ行きます。専制君主に屈せず、おもねず、逆わず、二つの王朝に仕えたダニエルに学びなさい。悪い権力でも無きにまさる。それに従うのが聖書の教えです。
(1978.5.21週報「キリストの福音」より)



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by hioka-wahaha | 2016-05-25 15:16 | 日岡だより
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