No.690 永遠の射程に、視野を世界に・・・/病床におくる手紙 2015.4.5

永遠の射程に、視野を世界に・・・
 
 坂本竜馬が陸奥宗光に語ったと言います。
「自分は、海が好きだ。なぜなら、自分は陸(おか)のはみ出しものであるから。海は陸のはみ出しものだよ。」
「人間の体は有限なれども、その希望は無限である。有限の体をはみ出した仕事をせよ。」
 一世の快男児坂本竜馬の雄渾な人生を生み出した、その気概がここに出ています。これは、是非現代のクリスチャンにほしい気概であります。植村正久や内村鑑三がもっていた気概であります。我々は、単に永遠の射程に希望をもつのみでない、そこに確実な生命をもつのです。実に「希望は恥を来たらせず」であります。
 海外に出て、世界のクリスチャンたちに会い、彼らが一様に地球住民の運命を案じ、特にアジアにおける日本の特異な地位を思って日毎祈ってくれているのを知る時、私ども日本のクリスチャンは、おのが了見のせまさを恥じざるを得ません。
 今世界中に、地震とききんと戦争の噂を聞きます。これは、聖書にいう終りの時の前兆であります。地球が再生すべき陣痛の前駆症でもあります。まず神の民である私どもが、悔い改めと断食と祈祷に泣き伏すべき時です。ロッキード事件を他人事のように批判しているうちに、訴状はこっちにまわってきましょうぞ。
 視野を世界にひろげて祈りましょう。ヨーロッパの干ばつ、中国の地震、南半球の貧しさのために。世界の政治家、経済人、軍人に平和とあわれみの心を。一般民衆に英智を。先進国の民に質素の心を。人類すべてに高貴な精神と謙虚の徳を。この祈りの為に、この私をお用いつくして下さいと。
(1976.9.5「キリストの福音」より)


病床におくる手紙
 
 I姉へ
 八月二十四日に韓国より帰国しました。次の日、まだ疲れが残っていて、ぼんやりソファーに腰かけている時、伊東市みどり会保養所に入院したとのお手紙が届きました。
 韓国での“断食祈祷”の聖会をすごして来た時だけに、感慨ひとしおでした。韓国の純福音中央教会における断食祈祷の模様は、同教会崔子実牧師の本を別送しましたので、御吟読下さい。韓国人は、
 1.こうときめた原理に忠実である
 2.ねばりづよく、あきらめない
 3.大胆に、体ごと実行する
 という特質があるようです。(逆に言えば頑固で自信過剰)。この特質を活かして、信仰による、生活の悪循環突破、病魔退散やってのけるようです。大いに参考になりました。
 この教会は、今会員数三万五千人、世界一の教会です。僅々十年余で、十五人位の開拓伝道よりここまで成長したのは、主席牧師趙ヨンギ先生、その義母(奥さんの実母)崔子実牧師の並々ならぬ現実的信仰と、愛と、群(むれ)の把握力によると思われます。現実的信仰と私が呼んだものの、その一つは神癒ですね。集会のあと一度に二十人から五十人は癒されているようです。癒された人は、即座に両手をあげて会衆の只中で主をさんびします。症状毎に趙牧師が示されていやしを宣言します。
 ともあれ、最終の癒し主はキリストであります。東洋医学はベターではありますが、ベストではありません(西洋医学と言えども、グッドには違いありません)。主を信じ、主に委ねて、ゆっくりと、今の保養所に、肉体をあずけて下さい。最善のことを、御主がして下さるでしょう。貴姉はただただ今は聖書に埋没しましょう。知的、意志的信仰より、霊的信仰に深透する必要があります。
 日本で静岡県ぐらい、いい処はありません。そこで、じっくり勉強して下さい。
 九州より、心をあわせて祈っています。
 ベッド生活は、人間を怠惰にするおそれあり。貴姉の性格の故に、又保養所の指導によって、そんな事はないと信じていますが、尚も自励されて、特に聖書を学んで下さい。旧・新約の通読をおすすめします。七、八十時間で一冊読めます。聖書は必ず、人に生きる力を与えます。
 (I姉より入院先からの手紙への返事です。)
(1976.9.5「キリストの福音」より)


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by hioka-wahaha | 2015-04-10 07:52 | 日岡だより
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