No.538 強く、雄々しくあれ! 2012.4.29

強く、雄々しくあれ!

 信仰生活で心構えとして大事なことの一つは「強く、雄々しくあれ」(詩篇27:14)であろう。一言で言えば、「勇気」である。勇気と言っても何も勇猛ぶりな元気さを指すのではない。
 例えば、会社などで元気のいい課長さんに、部下の若い女性の人が、その課長さんの文章の小さな誤りを指摘するようなことである。特に、対外文書であれば尚更のことで、気後れせずに丁寧に注意申し上げるとよい、こういう気配りは大抵の課長さんならば喜んでくれるであろう。
 これは小さな勇気です。通りがかりの全然見知らぬ人にでも、ちょっとした足元の危ない落とし物など、注意してあげるのも些かの勇気です。勇気と言うのは大げさですが、言い替えれば気遣いです。道を行く老人の手を引いて上げたり、軒先に落ちている傘を拾って壁に立て掛けておいたり、郵便局の窓口でお金を落としている人に、その金を拾って上げるとか、電車の中で退屈しているような人に声をかけて話題を引き出すなど、ちょっとした勇気ですね。この小さな勇気を習慣づけると、益々大胆に勇気を発揮できるようになります。《く》


〔聖書講義〕
我が内なる「福音」  
 
 テモテ第二書(二・12)「もし耐え忍ぶなら、彼と共に支配者になるであろう。」さよう、小さくなってオロオロしつつ忍耐している―――そんなじゃないんです。
 元気のいい子は平気で雨風をガマンできます。頭のいい子は受験勉強をガマンします。音楽の好きな人はくるしいレッスンもじっと辛抱します。そして最後の栄冠を得、支配者(スター)になれます。
 精神的、霊的世界も同じ。耐え忍ぶ事はつらいことじゃない。キリストと共にある人にとっては嬉しい、楽しいことです。艱難に処してはスリル満点の息づまるような生き甲斐百パーセントの時に思えるのです。
 
 (祈祷)天のお父様。今日はあなたの聖なるエネルギーの解放についてたくさんの事を教えてくださいましてありがとうございました。あなたの力により解放され、あなたに愛されて、この時代に生きぬきとうございます。祖国と地球を救ってください。アーメン。
(一九七三・一一・一一)
 <終わり>
(1973.12「心に満つるより」No.3より)
 
 
教師のいない教育が本当の教育だ  
 
 十月二十四日(1973年)の朝日新聞に次のような新刊紹介がのった。
 持田栄一著
 教育における親の復権 明治図書九五〇円
ほとんどの教育論が、「文部省」か「日教組」を媒体としていることに不満な著者が、「親」の側からの教育論の構築を試みたものである。
 
 問う、教育の権利は誰が持っているのか。文部省か、先生か、親か。―――否である。この問題に本当に答えた人が少ない気がする。
 
 教育の権利は、教育を受けるべきその人自身にある。多くの場合、学校教育に視野をしぼると、―――、その保護者として親や教員や国がさわぐ。国は国の思うとおりに青少年を指導したいらしい。教育者は教育者で、自分達の思う通りに、つまりその理想に従って若い者を指導したい。親は親で、やはり自分らの思いのままに(自分の理想どおりに、金持ちや、実力者や、芸術家や、人気者や、宗教家や、健康者や、ベッピンにしてもらいたいと)教育の権利を主張する。
 
 しかし、本当の教育をうける権利は、子供たちが持っている。いや、子供たちのみでない。我々人間すべてが、それぞれ自己の教育をうける権利を持っている。これは「基本的人権」の一つであると思う。
 
 人間が、自分自身本当に教育される権利を持っていると知る時、彼は謙虚になるであろう。会う人、会うモノ・コトすべてを教材として、「なにものか」を教わることを為すであろう。
 「未知の知識、未発見の道理、未発達の能力、未有の思想、未信の信条」―――そういうものが、私の「一寸先はヤミ」と俗に言われるその一寸先の未見の前途にどれ程新しく汲み出されてくるか分からない予感と期待にふるえ、何かを学ぼうとするわけだ。
 
 恐るべきことには、教育を受ける権利の真の所有者は、どんな教育を受けるべきなのか自分で知らないのが普通である。それ以上に恐るべきことは、教育するものは、教育されるもののその必要としている教育内容を自分の方では知っていると信じていることである。
 
 学校教育で授業の進行とその結果を予測し、その通りに子供をあやつるのは動物に芸を教えるのに似ている。そういう名人わざの先生がここかしこにいるようである。
 しかし、本当の教育がヘタクソな非技術的やぼったい先生によってしばしばなされている事は、私どもがよく体験することである。
 <つづく>
(1973.12「心に満つるより」No.3より)
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by hioka-wahaha | 2012-05-01 15:08 | 日岡だより
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