No.506 永遠の命に至る水 2011.9.18

永遠の命に至る水〔1〕   

 本日の礼拝メッセージはヨハネによる福音書第4章13、14節によって語るつもりでいます。
 「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」

 さて、この章の冒頭に、イエス様がバプテスマのヨハネよりも沢山の弟子を作り、またバプテスマを授けたという記事があります。
 そして注意書きがあって、バプテスマを授けたのはイエス様ご自身ではなくて弟子たちであったと言うのです。イエス様に対する過敏な批判を解こうとしている、この福音書の記者のヨハネの気遣いが伺われます。
 このヨハネの福音書が書かれたのは、紀元90年から100年を越える時と推測されますが、その頃に至っても尚、洗礼(バプテスマ)を授けたのはイエス様ではなかったなどと書かずには居れないのは、その頃の伝道の厳しさです。楽器や賛美歌で賑々しく伝道できる現代とは違う、そうですね、大東亜戦争中の日本におけるキリスト教伝道の厳しさを思い出しますよ。
 私は当時、大分市内の三軒長屋の真中の古い家の2階で集会を開いていました。私が説教最中に「このままでは日本は滅びてしまいます」などと言おうものなら、聞く会衆(と言っても僅か7、8人足らずの少数メンバー)は思わずシーンとなって辺りの気配を探っている、そういう時代です。「壁に耳あり、障子に目あり」という市井の言葉もありましたが、特別高等警察の目を恐れていたのです。
 イエス様がご自身で洗礼(バプテスマ)をお授けにならなかったのは、受洗希望者が多くて、その準備段階におけるご指導に手間を取られたからだろうとも推察できますが。(釘宮)


永遠の命に至る水〔2〕  

 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである。
       (ルカ12:20~21)
 
 成功が万物の尺度であるならば、そして快楽が人生の充実とすれば、「わたしは今とても幸せで環境にも恵まれ、何も不満がありません、たくわえは充分あるし安心です」、このように言う方はたくさんいるとおもいます。
 さほど成功したわけではないが、いまは幸せなんです。そう言える人もたくさんいると思います。
 しかしイエス様はあなたが用意した物は無駄になる、と言われるのです。
 私たち人の命には限りがあります。この世の成功も宝も、パウロ (聖書)に言わせれば糞土のようなもので、主を求めるならば添えて与えられるものだと言っています。
 この世のものでは私たちの魂は決して満たされません。なぜなら肉のものは肉とともにほろびてしまうからです。朽ちるものにではなく、朽ちないものに目をむけよと聖書はいいます。
 朽ちないものとは何でしょうか?
 信じるものにだけ与えられる「永遠の命」、まさに朽ちない主の命です。
 そしてそれは私たちが死んでからではなく、実に生きている今、与えられるものです。
 主イエス様を私の救い主と信じることこそ、天に宝を積むことであり、永遠の魂の平和を得て生きることではないでしょうか。

 もし今あなたの心にポッカリ大きな穴が開いていて、何が足らないのか、何をもって埋めればいいかわからないとしたら、ためしてみてください。
 「主よ(イエス様)、いま私の心の中に来てください」と。(阿部)



私の宗教問題   

      一

 「本誌」第一号や本号の「私にとっての禅」などを読むとき、読者の中から必ず
 「あなたはキリスト教をすてたのですか」
という声が出るだろうと思う。その時、私はなんと答えるだろう。私はかならずや、あの赤岩栄の「キリスト教脱出記」を思い出し、
 「いいえ、違うんです。あのキリスト教脱出記の二番煎じじゃないんです。」
と、手を振って何か言うだろうと思う。
 
 私がいくら弁解したところで、正統派や福音主義の先生方は、私を異端者と呼ぶだろう。私は信仰の正道をふみはずしたもの、また信仰の破船をしたものと言われるだろう。
 実際、この春私の送った私信の一節をその主宰する雑誌に載せただけで、ある牧師が同僚牧師より大攻撃を喰っている例もある。私も自然おっくうになってしまい、禅堂にいって坐禅したり禅話を試みたりすることはあっても、ついぞ十字架の銀柱輝く教会へは行かなくなってしまった。

 それでは私は、本当にキリスト教をすててしまったのであろうか。この質問に答えて、現在の私の心境や、私の立場をできるだけ正直に発表しておこうと思う。
<つづく>
(1973.11「心に満つるより」No.2より)
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by hioka-wahaha | 2011-09-19 22:46 | 日岡だより
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