終戦・敗戦論とイエス様勝利論
かつての8月15日、66年前の対米戦争の最後、これを日本政府は終戦というが、決してそうではない、終戦ではない。敗戦である。 終戦などという、こういう言葉の言いつくろいは、日本人の得意とする所、即ち、自己欺瞞である。だから。新聞等、ジャーナル関係に進言したい。終戦という言葉は使用停止せよ。敗戦と書けと。 あの戦争を日本は初め「大東亜戦争」と呼んだ。アメリカはこれを何と呼んだか、「太平洋戦争」である。アメリカは太平洋を支配したかった。その意図は明らかである。日本とアメリカの考え方の規模の較差を見よ。 日本がアメリカの先手を打って、アジア大陸に戦争をぶったつもり、それが日本の浅はかさ。アメリカの思う壷だ。 日本は最初は連戦連勝、鼻をうごめかせて自慢しているうちに、アメリカは中国の蒋介石と手を握った。中国の広い国域を空軍で覆い尽くせる力量を持っているのはアメリカか、ソ連だけである。日本には到底その軍備はない。日本は奉天とか北京とか、拠点、拠点を支配するに過ぎない。 日本の軍人には、その司令部そのものに、そうした総括的な視野が無かったのではないか。目の前の局地戦で勝っておれば、それで満足、「勝った。勝った」と喜んでいたのである。 当時の日本が一番欲しかったのは、中国大陸では無くて、もっと南方の石油であったのであろう。そこで、イギリスの南方支配の拠点としてのシンガポールを手に入れたかった。やったことは当時の友好国シャムから、陸軍の兵隊に自転車を使わせて、(今で言えば笑いたくなるが)銀輪部隊と称してマライ半島を突破させ、シンガポール対岸まで行かせて、世界をアッと言わせたつもりであった。 とは言え、先に言ったように、日本の視野は東アジアに過ぎない、しかしアメリカが見据えているのは太平洋である。世界で一番広い大海である。アメリカから太平洋を越えて、アジアを見据えている。アメリカの世界戦局がある。日本は東アジアだけを欲しがっている。残念だねえ。しかし、もうよい。今は、我々は何を望もうか。私は言う、宇宙である。 * 急に話の枠を広げて申し訳ないが、かつて昔の大正の頃のことですよ。皆は日本の繁栄を望んでいた。もっともだ、日本人だもの、日本の繁栄を期待する。しかし、我々はそれにもまして、世界人だろう? 私は言った。世界人類の平和を渇望しようではないか。そして、更に……。えっ、更に、また何をですか。何を求めるのですか? 「そうだね……」、かつて内村先生は言った、「宇宙の完成を求めよう」と、これが大内村の言う所です。雄大ですね。内村先生らしい。 「宇宙の完成を求める」って、何ですか。宇宙って、ねえ。この太陽系や銀河系宇宙じゃないんです。もっと、もっと大きい、大宇宙! 総宇宙! 何もかも飛び越えて、総広がりに広がっている無限の存在、この中には人間もいます。天使たちもいます。そして、驚くなかれ、イエス様も居られるのです。 え? それなら、神様も? いいえ、神様は存在者ではありません。神様は凡てのものを存在させている方です。 それなら、イエス様は? イエス様は神様です。神様がご自身の御都合で人間となられたお方、それがイエス様です。だからイエス様は人間の形を取っておられる間は人間と同じ存在者、しかし神様の存在にお帰りになると、霊なるお方となって、人間の形をお捨てになります。 しかし、人間のお形を取っておられる間は、本当に人間以上に全く人間らしいお方です。イエス様は真実の神、そして真実の人間。どの人間よりも、正に本当の人間、理想的人間がイエス様です。この方が、全人類の罪を背負って地獄にお行きになった。イエス様は本当の霊的な死を体験なさった、十字架の神秘です。 イエス様は間違って死んだのではないのです。父なる神様のご意志により、またイエス様ご自身のご意志により死んで地獄にまでお行きなったのです。 そして死に勝利された。天国に凱旋なされた。それが復活のイエス様です。このイエス様を信じる私たちは如何なる罪からもあがなわれ、如何なる罪の刑罰からの救われるのです。 イエス様はどんな地獄の底までも通って行かれ、勝利されて来た方だからです。このイエス様を信じる私たちは、どんなにか祝福された者であるか、それは実に感謝なことです。言い尽し得ません。《く》
by hioka-wahaha
| 2011-08-16 13:12
| 日岡だより
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