私のクリスマス体験
クリスマスおめでとうございます。さて、考えてみると、イエス様の御降誕は何時なのか、その日は分かっていません。 羊飼たちが野に羊を放牧していた時とすれば12月ではないよ、5月頃ではないかと、言う人もいます。 ともあれ、イエス様の実在を否定し、その降誕節を笑う人さえいるのですから、世の中にはいろんな人もいます。 最近では意味も無く人を殺し、いいえ何の縁もない人をも、やみくもに殺して痛快がっている人もいる始末、それどころか自分自身を殺す自殺行為に意味や価値を見いだす人も出てきました。 こうした時代をイエス様は既に見通されていたと私は信じますが、それだからこそ、「我に来たれ」と仰せたもうイエス様のお言葉は、今の時代のそうした人たちにも語りかけて居られるのだと思うのです。 クリスマスとは、あらゆる時代の凡ての人に会いというイエス様の、この世界への突入事件なのです。 * クリスマスとは2千年前のあの日のことだけではないのです。今日もイエス様は、世界に来たりて、そこに棲む万人に語りかけられているのです。 「我に来たれ」とは、今、あなたの面前におられるイエス様の言葉です。そうして、第二の言葉を語られます。「我が命を受けよ」と、 クリスマスとは、イエス・キリストが私たちの命の中に突入されることです。心臓の血液が日々刻々全身に巡るように、イエス様の命は日々刻々、いいえ、毎瞬毎瞬、この全世界に注がれるのです。そうして私たちに毎瞬毎瞬、イエス様の復活の命によって活きる者になるのです。 キリスト教の信仰を単純に申せば、あなたがイエス・キリストを受け入れるということです。「受け入れる」と言っても、あなたがあなたの力で、イエス様を受け込むのではありません。 よく「イエス・キリストを信じる」と言いますが、本当をいうと、人間はイエス・キリストを信じることは出来ません。「信じる」ということが、どういうことが人間に分かっていないからです。 しかし、あなたは「イエス様を信じたい」と思うことはできます。その「私はイエス様を信じたいのです」と心で思ってください。その思いをイエス様は受け取られます。イエス様があなたの願いに答えて下さるのです。即ち、 ある日、突然、イエス様があなたの心に突入してくることが起こります。そして今日もクリスマス、毎日がクリスマスということが起こるのです。 それはとにかく、今日は12月20日、暦の上での25日のクリスマスはもうすぐ来ますが、慣例により教会では今日がクリスマス礼拝。そして24日にクリスマス・イヴ、つまり夜のクリスマス礼拝をしようと思っています。 しかし、本当に一番大事なクリスマスは、あなたの心にイエス・キリスト様がお生まれになることです。 * この私の心にイエス様が来て下さったのは、常々申し上げますが、1944年(昭和19年)11月23日です。当時は戦前ですから、秋季皇霊祭という祭日(休日)でした。 私が出版言論集会結社等取締令違反や兵役法違反で福岡の刑務所に収監されていた時です。午後、夕暮れになって、私の坐っている独房の外に植わっている桐の木に、雀たちが帰ってきてチュンチュン鳴いている時でした。 なんと、イエス様がご自分の「義」をたずさえて私の魂に入って来てくださったのです。その瞬間、神様は私を「義しき人」として受け入れてくださったという奇蹟が起こりました。私は私の名前どおりの義人であるという信仰が生まれたのです。 それまでは学校や刑務所で、「釘宮義人」と私の名前を呼ばれると、「申し訳ない、私は罪人です。義人じゃない。罪人です」と、心の底で叫ばざるを得なかった私です。場所が刑務所だからではありません。私の魂の底に聖書が示す「罪」の意識が貼り付けられていて、私は呻き声を発せざるを得ない苦悩に悶えていたのです。 その私が一遍に解放されたのです。「私はもう罪人ではない。イエス様の『義』を着せられて私は真の義人になった。もう、どこに行っても裁かれないぞ、私は神の前ではっきりと義人と呼ばれる。悪魔も私を捕らえられない。私は神様の法廷に立っても義人と認められる」という確信が出来たのです。 私は、それまでに持ち得なかった絶対の安心、悪魔からからどれほど訴えられても絶対大丈夫、決して悪魔の論告に負けない。天使たちが絶対守ってくれる。その大安心で私はビクともしませんでした。 キリスト様が覆ってくださる「義」の保証は私を厚かましいほど毅然として立たせ、私は絶対に挫けることはありませんでした。 * その後、私の信仰は何段階か、段階を踏みますが、これが第一段階です。信仰用語を使えば「新生」、あるいは「回心」です。 この体験は、一度獲得すると、決して無くなることはありません。永遠の獲得です。永遠に保証されます。信仰は永遠です。 自分の能力で、がんばって獲得(?)した信仰は、いつか必ず潰える時が来ます。神様から聖霊によって与えられた信仰は二度と無くなる時はありません。たとえ、迫害や脅迫によって「信仰を捨てます」とやむ無く言ったとしても、私の信仰は心の底では無くなりません。卑怯には見えるけれども無くなりません。 尤も、「もう信仰を止めます」と言ったとたん、信仰が無くなったという人があるかもしれません。そういう人はもともと信仰なんぞ無かった人で、信仰の真似をしていた人、信仰の型だけ表に貼り付けていたので、本来信仰なんてなかった人なのです。 逆に先に書いたように、たとえ一度、「はい、もう信仰を捨てます」と言ったとしても、一旦神様から頂いた信仰は決して失せません。 しかし、その一旦「信仰を捨てます」と言った恥からは彼は逃れられません。その恥は天国の門までついて行きます。しかし天国の門の前で悔い改めて、赦されて天国の門に入るでしょう。その恥は忘れ去られます。彼はその恥を天国まで持ちこむ必要は無いのです。だからそこで悔いる改める必要も全然ないのです。その記憶が無くなっているからです。 一旦神様から頂いた信仰は永遠の祝福です。永遠の保証がついています。故に、彼は絶対に自分の信仰に疑いを持つことは無いのです。諸兄姉、あなたの信仰はこうした確実な信仰です。神様を、イエス様を誉め称えましょう。賛美しましょう。ハレルヤ! 《く》 ※連載中の「『我ら兄弟』より再掲」と「癒しの信仰について」は今週はお休みします。次週以降つづきを掲載する予定です。
by hioka-wahaha
| 2009-12-22 13:05
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